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キッチン用品で毎日のようにお世話になるフライパンは消耗品と言っても過言ではありません。特にテフロン(フッ素樹脂)でコーティングされた製品は定期的に購入・買い替え時期がやってきますね。
近年のフライパンで大きな注目を集めているのが「取っ手が取れるフライパン」です。収納が楽であることから大ヒット商品となり、今では多くのメーカーから商品が発売されています。
この記事では「取っ手の取れるフライパン」の選び方について情報をまとめました。
- 取っ手が取れるフライパン・鍋のメリットは?
- 取っ手が取れるフライパンを扱っているブランドは?
- 取っ手の取れるフライパン フッ素加工の寿命は?買い換えタイミングは?
- 取っ手の取れるフライパン 買い替えの注意点
取っ手が取れるフライパン・鍋のメリットは?
通常のフライパンと異なり、取っ手の取れるフライパン・鍋の最大の利点・メリットは「収納が楽になること」。
- 取っ手が外れて、複数のフライパンや鍋を重ねることができる。
- コンパクトなのでシンクで洗うのも楽になる。
- 鍋は密閉できる付属の蓋をして冷蔵庫で保存可能
- 取っ手は1つあれば使いまわしが可能
- 消耗したらフライパン部分だけ買い換えれば良い

大きなフライパンや鍋がコンパクトに収納できるだけでストレスは激減しました!フライパン同士の間にプチプチをはさんで収納しています。
取っ手が取れるフライパンを扱っているブランドは?
数年前であれば、取っ手が取れるフライパンと言えばティファール一択でしたが、今では競合メーカも増えましたね。amazonや楽天の出品を見る限りでも以下のメーカーがあります。
- ティファール(T-fal)
- サーモス
- パール金属
- 和平フレイズ
- エバークック
- アイリスオーヤマ
ブランドで選ぶならティファール
これらの中でも「高級感がある・ブランドとして魅力を感じる」のはティファール T-falですね。
ティファールはフランスの有名な調理器具ブランドで、世界で初めて「こびりつかないフライパン」を発売。元々のブランド名は「セブ」でしたが、1998年にブランド名を「ティファール」に変更。着脱式ハンドル付き調理器具「取っ手のとれるティファール」シリーズは日本でも大ヒット商品となりました。

我が家で取っ手の取れるフライパンを使いだしたのは2015年です。知人の紹介でティファール製品の存在を知り、amazonのセール時に購入しました。注文履歴を見ると9点セットで13,200円と、なかなか良い買い物をしましたwフライパンは寿命が来て交換済みですが、鍋は問題なく使い続けています。
ティファールのフッ素加工はチタンコーティングされているものが多く、他社製品と比べると長持ちすると言われています。作りも全体的にしっかりしていますよ。
※後述しますがフッ素加工品は注意点を守らないと商品寿命が短くなります。
鍋フタはつまみ部分がバタフライ形状で平たく潰れるのでスマートに収納できるのも嬉しいポイントです。
ティファール製品はコーティング方法や材質、カラーなど種類が豊富です。
価格で選ぶならティファール以外
先ほど紹介したティファールの価格はセットで1万6千円を越えます(2020年6月 amazonでの価格)。なかなかのお値段ですよね。
その点、他のメーカーはリーズナブルです。例えば以下のアイリスオーヤマ製品だと9点セットで8千円程度。ティファールと比べて半値近い価格で購入可能。
「フライパンは消耗品で買い替えが前提。なので価格は安い方が良い」と言う人はティファール以外の商品を選ぶと良いでしょう。
取っ手の取れるフライパン フッ素加工の寿命は?買い換えタイミングは?
※左:使用後(処分直前)のフライパン裏面 右:使用前(購入直後)のフライパン裏面
ふっ素樹脂コーティングの耐久年数はどれくらいか気になりますよね。製造元を調べたところ、ティファールのWEBサイトQ&Aページには「使用状況・使用頻度によって異なるため、年数で表すことは困難」と記載がありました。
我が家の経験で語ると、説明書を読まずに乱暴な使い方をした場合ですが
- ティファールのフライパンは1年程度
- パール金属のフライパンは半年程度
上記のような期間でフライパンの底・中央部分に焦げ付きが発生。
料理中にストレスが溜まるので買い換えタイミングと判断しました。
※上の画像はフッ素加工がはがれたフライパンの表面
説明書に書かれている通りに従い、フッ素加工のフライパンが長持ちする使い方をすれば、もっと長持ちすると思われます。
フッ素加工のフライパンを長持ちさせるには?
説明書に書かれているのですが、テフロン・フッ素加工のフライパンは取扱いに注意が必要です。雑な使い方をすると寿命が縮みます。
1. 塗膜保護のためにも火力は中火以下で
フッ素加工のフライパンは表面に塗膜コーティングされてつるつるしています。強火でガンガン利用すると塗膜にダメージとなり、寿命が縮みます。基本的に中火以下での利用が推奨されています。
2. 表面には目に見えないピンホールがある
フッ素加工の塗膜ですが、目には見えない大きさのピンホール・穴があります。そのため、調理物を長時間フライパンの中で放置することは止めましょう。調理後はお皿に移して、早めに綺麗に洗う・拭くことが推奨されます。
3. 空だきは塗膜が損傷する原因に
フライパンに何も入れないで熱を通す状態、空だきもフッ素加工の寿命を縮める原因になります。予熱させたい場合でも強火を使わないようにしてくださいね。
我が家のフライパン失敗例。強火をガンガン利用していた
私はフライパンの説明書をしっかり読まなかったので、フッ素加工のフライパンを強火で使いまくっていましたw
- フライパンにお湯を入れて沸騰させる。パスタを茹でる
- カレーを煮込む
- 油を多めにいれて揚げ物に近い調理を行う

これでは長持ちしませんよね。今後は扱いに気を付けます...
強火の調理なら鉄製フライパンがおすすめ
フッ素加工のフライパンは弱火~中火 での利用が推奨されています。強火で調理したい場合は鉄製のフライパンがおすすめです。
最近ではIHでも使える鉄製フライパンが発売されています。我が家でも重宝していますよ。鉄製フライパンについては別記事でレビューする予定です。
取っ手の取れるフライパン 買い替えの注意点
我が家ではティファールの取っ手の取れるフライパン9点セットを購入。しっかりした作りで1年近くはフライパンを使い続けました。しかし寿命が到来。調理中に焦げ付きが増えてストレスが増えたので買い替えることに。フライパン単品で商品探しをしました。
しかし、ティファールはフライパン1つで価格が5千円以上します。フライパン2枚の買い替えで1万円越えです。

流石に高いですよね... 1万円あれば他メーカーの9点セットが購入できる金額です。
フライパンは消耗品で今後も買い替えが続くことを考えるとティファールを使い続けるのはコストが高いと判断。他メーカーへの乗り換えを決意しました。
次に選んだのは「パール金属」社製の取っ手の取れるフライパンセットです。
フライパン単品で1300円程度と価格が安いのが決定打でしたw
取っ手部分は各メーカー専用なので注意
基本的にどのメーカーも取り外しできる取っ手部分は各メーカー専用で作られています。メーカーを乗り換える場合は取っ手も購入しましょう。
パール金属のフライパンにティファール製の取っ手も装着できるのですが、メーカーはそのような想定で制作されていません。調理中に事故があった場合は自己責任になりますのでご注意ください。
ガス火専用の製品がある。IH利用者は注意
取っ手の取れるフライパンですが、ブランドや価格ばかりに注意を払っていると「IH対応かどうか」を見落とす恐れがあります。ガス火専用のフライパンも多いので、購入時は注意してくださいね。
メーカーが悪くない、自分のミスによる返品は料金を取られる可能性が高くなります。
以上、【取っ手が取れるフライパン】購入・買い換え選び方ガイド。取扱いの注意点を知ろう...という話題でした。