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牛乳と乳飲料、加工乳は何が違うのか?イラスト図解付きで説明します

牛乳、乳飲料、加工乳、それぞれの違いを徹底解説

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スーパーで毎日のように購入する牛乳。値段は100円台前半から200円を超える商品まで色々ありますよね。実はスーパーの牛乳売り場に置いてある乳製品、これらは大きく3つの種類(牛乳、加工乳、乳飲料)に分類されると知っていましたか?

この記事を読むことで以下の内容がわかります。

  • 牛乳、加工乳、乳飲料の見分け方
  • 牛乳、加工乳、乳飲料、それぞれの違い・特徴

牛乳、加工乳、乳飲料の見分け方

まず初めに「牛乳、加工乳、乳飲料の見分け方」について説明しますね。

違いは商品のパッケージに必ず記載がある「食品表示」で判別が可能です。
加工食品の栄養成分表示は法律で義務化されています。

以下の画像に該当する箇所が食品表示です。

牛乳と乳飲料の違い

※左:牛乳の食品表示 右:乳飲料の食品表示

 

食品表示の「種類別名称」部分に注目してください。
この部分が「牛乳」「加工乳」「乳飲料」を見分ける場所になります。

 

牛乳乳製品の違いは?牛乳・加工乳・乳飲料の3つに分かれる

牛乳・加工乳・乳飲料、それぞれの違いについて解説しますね。

牛乳は大きく3つの種類「牛乳」「加工乳」「乳飲料」に分かれる

どの製品も牛から搾ったままの乳である生乳(せいにゅう)をベースとする点は同じです。

ただし、生乳が使われる割合や、混ぜ合わせる内容物によって種類別名称が「牛乳」「加工乳」「乳飲料」に変わります。違いをまとめると以下のようになります。

  • 牛乳:生乳100%のみ
  • 加工乳:生乳+乳製品
  • 乳飲料:主原料に生乳や乳製品+乳製品以外

※加工乳に使われる乳製品とは、例えば脱脂粉乳やクリームが該当します。
※乳飲料に使われる乳製品以外とは、例えばフルーツの風味やビタミンなどが該当します。

牛乳の特徴は?

牛乳が加工乳や乳飲料と異なる点は「生乳100%」であること。生乳以外、余計に加えたものは一切ありません。食品表示の原材料名部分は生乳100%になります。

商品名に「牛乳」と入っていれば牛乳です。加工乳や乳飲料には商品名に「牛乳」を入れることはできません。

 

更に牛乳は 「牛乳(成分無調整)」「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」の4つに分かれます

生乳100%の状態から何も加えない点については同じです。

水分や脂肪分を引いた調整量によって名称が細分化されています。これら4種類の違いについて解説します。

 

牛乳の分類 牛乳(成分無調整)、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳

「牛乳(無調整牛乳)」とは

生乳100%で殺菌しただけの純粋な牛乳です。水を加える、成分除去など一切しない状態です。

明治おいしい牛乳、森永のおいしい牛乳、雪印メグミルク牛乳、特選よつ葉牛乳などが該当します。

「成分調整牛乳」とは

生乳100%の状態から、水分、乳脂肪分など一部を除いて成分を調整したものです。

「低脂肪牛乳」とは

生乳100%の状態から、遠心分離などを利用して乳脂肪分を0.5~1.5%以下に調整したものです。

商品だと 明治おいしい低脂肪乳、森永のおいしい低脂肪牛乳、特選よつ葉低脂肪牛乳などが該当します。

「無脂肪牛乳」とは

生乳100%の状態から、遠心分離などを利用して乳脂肪分を0.5%未満に調整したものです。

 

加工乳の特徴は?

牛乳と加工乳の違いは?加工乳の特徴について解説

加工乳は生乳に乳製品を加えた商品になります。

具体的には生乳に脱脂粉乳やクリームを加えることで、より濃厚感を出す、濃さを演出する、といったケースですね。

商品名に「牛乳」が使われていないのも特徴です。先述した「牛乳」で説明した通り、生乳以外に何かを加えてしまうと「牛乳」と表記することができなくなります。低脂肪の商品でも、乳製品を加えた場合は加工乳、何も加えてなければ牛乳になります。

ビタミンDなど乳製品以外のものを加えてしまうと「加工乳」扱いではなく「乳飲料」扱いになります。

 

乳飲料の特徴は?

牛乳と乳飲料の違いは?乳飲料の特徴を解説

乳飲料は生乳に乳製品やその他の成分を加えた商品になります。

例えば、コーヒー牛乳やいちごミルクも乳飲料です。カルシウムや鉄分、カルシウムの吸収を促進させる効果があるビタミンDを加えた製品も乳飲料になります。

成分表に生乳の割合が50%以上か50%以下か、必ず表記することが決められています。

生乳の割合が少ない代わりに、価格が安い商品も多いのが乳飲料の特徴です。

 

どの牛乳乳飲料を選ぶべき?トレンドは?

牛乳を購入する時は、商品名や値段だけで決めずにパッケージに記載されている商品表示の部分から「種類別名称」「乳脂肪分」「原材料名」も確認してください

一番ベーシックな製品は「牛乳」になります。どの製品も生乳100%で美味しさは間違いありません。

「濃厚タイプ」は加工乳と乳飲料に分かれます。加工乳の方が使っている生乳の量が多い分、価格は高めな傾向にあります。濃い味が好きな子供達の評判は良いですね。

「低脂肪の商品」は注意が必要です。
生乳100%の低脂肪牛乳と、乳飲料の生乳率50%以下の低脂肪飲料では味も値段も大きく異なります。購入前に成分表をチェックしてくださいね。

「カルシウム強化タイプ」は健康機能面を重視する人におすすめです。製品では 雪印 毎日骨太、グリコ乳業 カルシウムの多いミルクなどがあります。

 

スーパーで安売りされている商品は 乳飲料の低脂肪乳 が多い印象ですね。生乳を50%未満にすれば原材料費を抑えられますし「低脂肪」の言葉が健康志向派の人に響いているのだと思われます。生乳割合が少ない分、他の足した成分で薄くなりすぎないようにしていますが、生乳100%の牛乳と飲み比べると物足りなさを感じてしまいます。

 

以上、牛乳と乳製品、加工乳は何が違うのか?イラスト図解付きで説明します...という話題でした。

 

※参考文献:一般社団法人Jミルク Japan Dairy Association (J-milk) | Jミルクは、みなさんの食生活の向上と、酪農、乳業の発展を目的とした団体です。