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インコの病気や怪我について。病気の実例、治療費を紹介します

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ペットとして鳥・インコを飼う以上、愛情を注いで飼育することは大前提。清潔な住居環境でバランスよく餌を与え、水を交換し、適度に運動をさせる。それでも人間と同じで、不意の事故、突然の病気にかかる可能性はあります。

かわいらしい容姿から注目を集めているラブバードの一種、マメルリハ。本ブログの「かわいいペット マメルリハ の飼い方を教えるよ!」という記事に多くのアクセスが集まっています。

手乗りマメルリハ

我が家ではマメルリハインコ2羽(ブルーファローとイエロー)を6年以上飼育してきました。

その過程で、実際に我が家のインコがかかった病気や治療費の具体例を紹介します。

 

 

インコのクチバシが伸びる

飼育している2羽のうちブルーの1羽(ブルー)だけ、クチバシが伸びる傾向がありました。イエローの方は全く伸びないので個人差でしょうか...

伸びたくちばしは自然と短くなっていることが多いです(色々と齧っている途中で伸びすぎた部分が折れる)が、いつまで経っても長いままで「このままでは食生活に支障が出てしまう!」と心配するくらい伸びた時がありました。

近所の動物病院に連れていき、クチバシをカットしてもらいました。先生がインコを優しくつかみ、ニッパーのようなものでパチンとカット。作業はすぐに終了です。料金は500円程度でした。思っていたより安くてビックリ。

知識のない素人が爪切りなどでクチバシをカットする場合、怪我をしたりクチバシがヒビ割れを起こすなど失敗してしまうことが考えられます。生命に関わる作業なので心配なら獣医に任せましょう。

 

伸びたクチバシは人間の爪のように、薄くヒビ・割れ目が入った2枚爪のように見えるケースもあります。獣医に相談したところ「餌をついばむのに支障がなければ大丈夫」とのことです。食事に支障があるなら医者に見せましょう。

 

インコの目の病気 - 目が腫れる、炎症を起こす、目の周りの毛が抜ける

ある日、カゴの中の鳥を何気なく見てみると何か違和感が。目の辺りが大きく腫れていました。加えて目の周りの毛も抜けている状態です。すぐに病院に連れていきました。

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診断結果は「炎症」でした。炎症の作用で涙腺が機能せず、目の周りに涙が上手く回らなくなって毛が抜けていると説明を受けました。

対処法としては抗生物質の入った目薬を渡され「朝昼晩の1日3回点眼すること」と指導されました。治療費は1,500円程度でした。

点眼ですが素人にはなかなか難易度が高いです。鳥をつかまえて横向きに固定し、目薬を落とすのですが、マメルリハも嫌なのか暴れます。できるだけ優しく・かつ首が動かないように捕まえるのに苦労します。

毎日点眼を続けて治るのに2~3週間程度かかりました。

 

毛引き症 - インコが自分の毛を抜いてしまう

毛引き症とは自分で自分の羽を抜引き抜いてしまう症状です。皮膚や肉をかじってしまうレベルまで行くと自咬症と呼びます。我が家のマメルリハ(イエロー)は性格的に神経質な所があるのですが、毛引き症になってしまいました。

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首から下の胸の辺りの毛を自分でついばんでしまいます。クチバシの届かない頭部は無事です。ストレス的なことが原因だろうと考えて、小屋を静かな環境に移動。餌を変えたり、おもちゃを増やしたりなど、様子見中です。

 

多尿症・お腹の張り(卵巣・内臓系の腫瘍が原因)

マメルリハの1羽(ブルーファローの女の子)が多尿症になりました。明らかに糞の様子が水っぽくなり、水便・おしっこの回数が増えました。動物病院(犬猫メインだが鳥も見てくれる)で診察してもらいましたが特に原因はわからないとのこと。念のため、糞に悪い菌がいないかチェックしましたが、こちらも問題無し。

「栄養のある餌を与えるなどして様子を見て下さい、内臓系に問題があるかもしれませんが、小動物の場合は特にしてあげられることが無い」と言われてしまいました。

自宅で様子を見ながらビタミン剤など色々試しましたが多尿症は治りません。肛門周辺の毛は抜けてしまう、お腹も張っているような感じになり、症状はどんどん悪化していきます。止まり木につかまることもつらいのか、床の糞切り網の上で過ごすことも多くなり、やがて目に見えて衰弱し、誰が見ても危ない状態に。

色々な動物病院に電話。鳥は専門外と断られまくる中「電車で1時間以上かかる距離だが鳥専門でレントゲンや手術に対応してくれる病院がある」との情報を入手。夜間対応OKとのことで、慌てて診察を受けました。

レントゲンの結果は「内臓に大きな腫瘍がある。腫瘍が腸や膀胱を圧迫し、頻尿・水便の原因になっている可能性が高い」とのことでした。

「鳥は自分で苦しいと声を上げることができない。飼い主が様子をみて何かおかしいと感じたら早めに診断を受ける早期対応が重要。症状が進行するほど改善が難しくなる」と指導を受けました。ごもっともです。

この時点でマメルリハの衰弱は激しく、先生からは「自宅に連れ帰って家族で最期を看取るか」「入院させて可能なだけ治療を続けるか。治る可能性は低く、人間で言うと集中治療室に入れるようなもの」と2択を提案されました。

子供の希望は「諦めないで後悔が無いように最後までできることをしてあげたい」ということで、入院・治療を選択。マメを病院にあずけて飼い主は帰宅となりました。

 

インコが病気で入院。治療費の実例を紹介

呼吸もつらい状態なので酸素を送り込む酸素室に入院。回復を見ながら投薬などの治療を続けていきました。一時は自分で餌をついばむほど回復しましたが、突如容体が急変。入院から6日目、我が家のマメルリハは天に召されました。

入院の治療費は 総額 65,999円でした。

  • 夜間初診料 7,500円
  • 酸素室 23,900円
  • 薬剤 960円
  • 皮下点滴 4,750円
  • レントゲン 7,500円
  • 内服薬 1,500円
  • 入院費 15,000円
  • 消費税8% 4,889円

 

インコの病気 - レントゲン・治療を行ってくれる専門医の重要性

早い段階でレントゲンをうけ適切な治療を受ければ、長く入院することもありません。治療費もここまでかからず、鳥も健康に過ごせたことでしょう。

最初の医者から「小動物の場合は特にしてあげられることが無い」と言われて私が思考停止してしまったことが悔やまれます。セカンドオピニオン的な考えをもって、早くから他の医者を探すべきでした。

 

皆様もいざという時のために、鳥に対してレントゲンや手術を行ってくれる専門性の高い動物病院を探しだしておくことをおすすめします。

 

インコの病気の症状、病気のサイン

インコは犬猫と比べて小さな体です。人間の目で見て明らかに様子がおかしい場合は 深刻な状態・病気がかなり進行している状態といえるでしょう。

鳥の専門医から聞いた話を共有します。普段からインコを観察してください。そして健康時の状態と比べて、何か動きが変だ・様子が変だと感じたら、様子見などせずに先ず専門の獣医に相談してください。

外傷の場合は見た目的にもわかりやすいですが、内傷の場合はパッと見では素人に判断ができません。目を閉じている時間が増えた・動かない時間が増えたなど、何か違和感があれば医者に相談しましょう。早期発見であるほど助かる可能性が高くなります。発見が遅れるほど手術は難しくなります(体が小さいので、手術に耐えるだけの体力がなくなる)。

 

以上、インコと病気・怪我について。我が家で実際にかかった病気の実例、治療費を紹介します...という話題でした。