いつものようにはてなブックマークで情報収集していると「キズナアイ」という単語がいくつも目に飛び込んできた。
私自身がそもそもキズナアイをよくわかっていないが、記事タイトルから察するに軽く炎上しているっぽい。なんだろう「キズナアイ」って。
はじめて聞いたわー知らなかったわー
幅広くアンテナ張って情報収集しないと、あっという間に世間に置いていかれてしまう現代社会。アラフォーにもなると知らないこと・興味ないことに対して余裕で放置しまう傾向が強くなります。やばいです。おっさんおばさん化の進行ですよ。
トレンドを知っておくことは大切です。ということで調べてみましょう。
「キズナアイ」とは何か
ザックリと概要を知るには、wikipedia大先生にお世話になるのが近道。
キズナアイ(Kizuna AI)はActiv8株式会社が開発した日本のバーチャルYouTuber。人工知能(AI)を自称している。YouTubeチャンネル「A.I.Channel」と「A.I.Games」を運用しており、両チャンネル合わせた登録者数は2018年10月現在のべ330万人を超え、総視聴回数は2億2000万回を超えている。最も注目されている(most-watched)バーチャルYouTuberと評されることもある
なるほど。まず、キズナアイはVTuberであるということがわかりました。
Vtuberって良く聞くけど、実際に映像を見たことも無いし、どんなVtuberが存在するのか、どんな活動をしているのか全然知りません。
若い人ならみんな知ってるのかな?(この発言が出る時点でそうとうヤバい)
VTuberとは何か
wikipediaを使いまくって浅く広く情報を拾い続けます。
バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー、Virtual YouTuber、VTuber)は、YouTuberとして動画配信・投稿を行うバーチャルアイドル。YouTube以外のサービスを利用する際などにYouTubeという特定のサービス名を使用することを避けるため、単に「VTuber」、または「バーチャルライバー」と呼称することがある
更に読み進めていくと、以下のこともわかりました。
- 「外見がCG・イラストのキャラクター」であるユーチューバーを指す用語
- 2017年あたりにVtuberが増えだす
- 2018年になると大手企業が多額の投資をしてVTuberに参入
- バーチャルYouTuberは5000人
- 2018年7月10日時点で動画再生回数は7億2000万回に上っている
- 主にYouTubeで活動するYouTuberへ技術提供やマネジメント、ショッピングサイトなどの運営をおこなうUUUM株式会社と提携するVTuberもいる
- 地方自治体・茨城県がVTuber「茨ひより」を公認するなど、影響力は広がってきている
実際にVTuberの人気動画を見てみる
概要をつかんだところで実際にVTuber動画をみてみましょう。
YouTube内部でキーワード「VTuber」で検索。
そこで目に着いた「Kaguya Luna Official - YouTube」。チャンネル登録数84万!
このチャンネルの一番再生回数が1番多い多い動画がこちらです!
313万再生です。VTuberがゲーム実況をするという内容。ゲーム実況は「ゲームが面白い」「実況者のキャラが強い」この2つの掛け算ですね。上手くハマれば再生回数伸びそうですが、レッドオーシャンなイメージもあります。
こちらは再生回数303万。自己紹介動画です。キャラの特徴を知ってもらうことがVTuberには重要ですね。Youtubeの場合はニコニコ動画のように見ている側からその場のリアクションが付けられない、基本的に一方的に見るだけの状態。双方向のコミュニケーションが無い中で人気を上げていくって相当難易度が高そう。
今の若い人はこういう動画を見て楽しんでるんだなー
人気のあるVTuberランキング
VTuberのランキングを集計しているサイトを見つけました。
一番人気は「キズナアイ」。2番目が上で紹介した「Kaguya Luna」のようです。
ファン数ランキング(1ページ) | バーチャルYouTuberランキング
キズナアイのチャンネル「A.I.Channel - YouTube」はチャンネル登録数が225万!圧倒的人気ですね。
380万再生。バーチャルな女の子が動き回る動画。
おっさんが動きまわる動画だったら絶対に人気は出ないよねー
冷静に考えると「創作・作りもの」なんですけど、ここまで多くの人が魅了されるのは何なのでしょう。VTuber関連の論文とかこれから出てくるのかな。期待。
VTuberはどうやって作られるのか
声に合わせて映像がなめらかに動いています。これ動画として作るの大変なんじゃないかなあ。
- キャラにあったかわいい声
- 万人受けするキャラデザイン
- 2D、3Dモデリング
- なめらかに動くモーション
- シナリオ・脚本制作
- 総合的な動画編集
個人で運営するにはハードル高いですよね。しかも大手企業がお金つっこんで本格参入してきていると。早くも群雄割拠ですか。
VTuber制作に利用するソフトウェア・ツールも多種多様。
今すぐVTuberになれる!お手軽ツール10選を徹底紹介 | Mogura VR - 国内外のVR/AR/MR最新情報
費用も無料から数百万円レベルまでバラバラのようです。人気チャンネル系になると数百万はかかると予想している記事も見つけました。このレベルになると個人の趣味を越えて、ビジネスでないと投資できない額ですね。
キズナアイのプチ炎上について
ようやくVTuberがなんなのか、キズナアイが何なのか、という全体知識が入手できたので、今現在プチ炎上している件が理解できそう。
問題の発端はNHKの特設Webサイト「まるわかりノーベル賞2018」にキズナアイが採用されたことのようです。
各分野の有識者とやり取りをして話を進めていく、という役割担当。実際に見てみましょう。
まず、先入観無しで記事を読んでみました。
キズナアイは「すごーい」「やったー」「へーっ」「おおーっ」っと相槌が中心、随所で質問や返し。別にキズナアイである必要はないのかなあ、という印象。ただ、物理分野を良くしらない人にとっては、キズナアイと同じレベルの反応しかできないと思います。「すごい」「へー」レベルですね。
そういう意味では、読み手側・WEBサイトがターゲットとするユーザと同じレベルの反応をすることで、共感が得られやすいのかもしれません。
あまり興味がわかない物理の話でも、自分が好きなキズナアイが関わっていることで身近に感じされる効果もあるでしょう。
なのでトータルで考えると、キズナアイ採用は大いに有りと個人的に思いました。
何でプチ炎上しているのか
キズナアイはセクシャルアイコン
キズナアイがNHKサイトに採用されて炎上のきっかけとなったのがこちら
NHKノーベル賞解説サイトでこのイラストを使う感覚を疑う。女性の体はしばしばこの社会では性的に強調した描写されアイキャッチの具にされるがよりによってNHKのサイトでやめて。このサイトで女性受賞者は少ないの?とか書いてるけどこれじゃ理由わかんないんだろう https://t.co/BlRyawbXaf pic.twitter.com/JwekrmMJHT
— 弁護士 太田啓子 (@katepanda2) October 2, 2018
論点としては「キズナアイは性的に強調されたセクシャルアイコン。公共空間で使わないで欲しい。」ということですね。
キズナアイの使われ方とジェンダーギャップ
このTwitter投稿を元にして、社会学者の千田教授が以下の記事を投稿。
ここでの論点はジェンダーギャップ問題。「キズナアイ(女性)が相槌要員として使われていて残念」というもの。
キズナアイの代わりに、せめて白衣の女性が立ち、きちんと受け答えをしてくれていたら、女子学生はどれだけ励まされただろうか。
このように千田先生は述べていて、女性・男性が対等な立場で話が進むことを期待している。
主にこの2点について、ネット上で議論が広がっております。
ブログ主の個人的な考え
ここからは個人的な考えになります。
「キズナアイに限った話ではないですね。」というのが率直な感想です。
というかキズナアイは別に悪くないですよ。
アニメ・イラストは制作物ですから、ターゲットに対して人気が出るビジュアル・格好にデザインされる。キズナアイのターゲットから逆算して、胸が大きめ・制服っぽい衣裳・ミニスカートショートパンツってデザインになっただけのこと。マーケティング的な要素が大きい。
※ミニスカートではなくショートパンツでした。コメントによるご指摘ありがとうございました。
公共放送に人間の男性・女性を出すとセクシャルだのジェンダーだの問題になるなら、映像に猫でも出しておけば良いんじゃないかな。みんな猫すきだし。
②のほうが①より問題が理解されやすいだろう。今回に留まらずTV等で女性がサブ的アシスタント的立ち位置におかれる枠組には少なからぬ人が違和感を感じていただろうから。私は①が気になっているし大事な議論だと思うので書いたけど、数日でsession22がとりあげる事態になるとは予想してなかったw
— 弁護士 太田啓子 (@katepanda2) October 5, 2018
「TV等で女性がサブ的アシスタント的立ち位置におかれる枠組には少なからぬ人が違和感を感じていた」のが問題になるなら、サブ的アシスタント的な立ち位置に猫でも採用すれば良いんじゃないかな。みんな猫すきだし。
先ほどのNHKサイトのやりとり、キズナアイから猫にしてみましょう
嶋田:そして、この量子という技術を生かしてコンピューターをつくるという研究が進められています。これが量子コンピューターという装置なんですけれど、聞いたことありますか。
猫:にゃんにゃん。もう実際に使われてるんですかにゃ?
嶋田:そうですね、これは、実は研究開発の途中で、IBMの研究所に置いてあるんですが、インターネットから誰でも無料に使うことができて…
猫:うにゃーっ!
もうこれでいいね。はい撤収。
男女が存在する以上、明確にここまではOK、ここまではダメなんてラインを引くことができるのかな。主観によって全然違ってくるよね。エンドレスじゃね?
私の当初の目的だった「VTuber」とは何か、については情報が得られましたので本記事はここまで。
以上、キズナアイ炎上?そもそもバーチャルYouTuberを知らない人向けに情報をまとめてみた...という話題でした。
ではまた (*´ω`)ノ
*1:wikipedia キズナアイ より引用