料理やお菓子のレシピに良く出てくる小麦粉。しかしレシピによっては「薄力粉(はくりきこ)」「強力粉(きょうりきこ)」「小麦粉」など表記が違っていることが良くあります。
何が違うのか本記事で解説します!
小麦粉の成分「グルテン」について
薄力粉、強力粉の違いの前に、知ってもらいことがあります。それは小麦粉の成分についてです。
小麦粉は炭水化物を約75%、たんぱく質を約8-12%含みます。成分的にはお米と似ています。ただし、たんぱく質の内容がお米と違うのです。
小麦粉のたんぱく質には「グルテニン」と「グリアジン」が含まれています。小麦粉に水を加えてこねる事でこれら2つのタンパク質が絡みあい、「グルテン」になります。
このグルテンは粘着力と弾力を備えています。この性質のおかげでパン作りやお菓子作りに役立つのです。
薄力粉・中力粉・強力粉の違いについて
薄力粉、中力粉、強力粉、これらは全て小麦粉です。
違いは「小麦粉に含まれるたんぱく質の含有量」になります。
小麦のたんぱく質の含有量が異なるということは、水と合わせた時のグルテンの強さにも影響を与えるということです。
強力粉
粘着力と弾力が中力粉・薄力粉よりも強い
中力粉(特に記載のない通常の小麦粉)
粘着力と弾力、どちらも強力粉と薄力粉の中間
薄力粉
粘着力と弾力、どちらも強力粉、中力粉よりも低い
薄力粉・中力粉・強力粉に向いた利用法
強力粉・中力粉・薄力粉の違いがわかるようになると、料理レシピの理解が深まります。
- パンのように、しっかりと形を作りたいものには強力粉が向いている
- 麺類、パスタ類のようにある程度の粘着性・弾力性が欲しい場合は中力粉が向いている
- 天ぷら、ムニエルの衣のように、水で練らず(グルテン形成を抑え、粘りを出さない)コーティングしたい場合は薄力粉が向いている
- ケーキ・お菓子系のように、サクッと、ふわっとさせたい場合も粘着性・弾力性が高くない薄力粉が向いている
以上、薄力粉・強力粉の違いについて解説!小麦粉の特徴を知ろう...という話題でした。
ではまた (*´ω`)ノ
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