ハクキンカイロはホッカイロと同様にポケットサイズで防寒対策に役立つオイル式のエコロジーなカイロです。自転車・バイクでの通勤・通学や、エアコンがない寒い室内作業の強い味方。
この記事ではハクキンカイロの魅力や種類、使い方や注意点を画像付きで詳しく紹介します。
初めての方にもわかりやすいハクキンカイロ入門ガイドです。
- ハクキンカイロとは何か?どのような製品なのか
- ハクキンカイロの短所・デメリットについて
- ハクキンカイロの利用を特におすすめしたい人のタイプ
- ハクキンカイロの使い方 画像付きで詳しく解説
- ハクキンカイロの具体的なおすすめ実用例
- ハクキンカイロの種類について
- ハクキンカイロの燃料 ベンジンについて
- ハクキンカイロの寿命について
ハクキンカイロとは何か?どのような製品なのか
ハクキンカイロの燃料はベンジンです。ライターでも使われるオイルですね。このベンジンを注油して繰り返し使用することができる環境に優しいエコロジーなカイロなのです。
見た目はオイルライターに似ています。このカッコよさも人気の一つです。
※上の画像はハクキンカイロとカイロを入れるカバー
ハクキンカイロは温度が高くなるため、カバーに入れて使うことになります。
ハクキンカイロの発熱原理について
ベンジンを注油して使うと言いましたが、どのような原理で発熱して温かくなるのでしょうか。
その理由は、ベンジンの気化ガスがプラチナと接触して発熱する科学原理によるものです。発熱させるためにライターを使いますが、直接ベンジンに火をつけているわけではありません。マッチやライターを使うのはプラチナ接触反応に必要な温度を与えるためです。
ベンジン(炭化水素・CmHn)がプラチナによって触媒燃焼されることで燃焼熱が発生。この燃焼熱がハクキンカイロの温かさの正体となります。
ハクキンカイロは温かさが長持ち!24時間以上も保温が可能
ハクキンカイロの暖かさはどのくらい長持ちするのでしょうか。
発熱時間については注油するベンジンの量に応じて調整が可能です。1度の注油で24時間も温かさをキープすることができます。
上記の画像はベンジンを本体に注ぐ時に利用する注油カップです。中央と上部に目安となる横線のメモリが2つ付いています。
ハクキンカイロ ベンジンの量と発熱時間の目安
中央メモリまでベンジンを注ぐと約6時間発熱が持続、上部メモリまで注ぐと約12時間発熱が持続します。カップ2杯分のベンジンを入れることで約24時間の発熱が期待できます。
- 注油カップ半分で約6時間
- 注油カップ一杯分で約12時間
- 注油カップ二杯分で約24時間
ハクキンカイロ スタンダードの場合、本体にカップ二杯分 25ccまで入れることが可能。24時間以上利用したい場合は、ハクキンカイロ PEACOCK GIANT の購入を検討してください。
ハクキンカイロの発熱温度は使い捨ての約13倍!野外活動に大活躍
ベンジンの価格は丸1日、24時間使うと考えると35.5円。使い捨てカイロとあまり変わりません。なのにハクキンカイロが選ばれる理由はなんでしょうか。それは発熱量です。温かさが段違いなのです!
ハクキンカイロの発熱量(カロリー)は使い捨てカイロのなんと約13倍!発熱温度は常に一定。途中で温度が下がったりすることはありません。冬場や野外のレジャー時の強い味方として役立ちます。
ハクキンカイロは使用後にゴミが発生しない、環境に優しいエコ製品
ハクキンカイロの熱は「ベンジンの気化ガス+プラチナ」による科学原理によるものです。使用後にゴミは一切発生しないので、使い捨てカイロのように何かを処分する必要はありません。
※ちなみに「使い捨てカイロ」は燃やすごみで捨ててはいけません。詳しくは行政により異なりますのでご注意ください。
ハクキンカイロの短所・デメリットについて
使い捨てカイロと比べた場合の、ハクキンカイロの短所・デメリットについて列挙しました。参考にしてください。
- ライターなど火を付ける道具が必要です。
- 燃料としてベンジンが必要です。
- 本体が金属製なので折り曲げることができません。靴の中など狭い隙間に入れることができません。
- 発熱量が高いため、低温やけどを起こす可能性があります。
- 発熱中にベンジンの臭いを感じることがあります。
ハクキンカイロの利用を特におすすめしたい人のタイプ
- 通勤・通学で寒い思いをしている人
- 自転車に乗る人
- オートバイに乗る人
- エアコンの無い、寒い室内で作業する人
- エアコンが苦手な人
- 冷え性で悩んでいる人
- 冬場でもウォーキングで外出したい人
私はエアコンが苦手なのですが、ハクキンカイロがあるおかげで体はいつもポカポカです。エアコン暖房なしのデスクワーク対策については別記事にまとめました。
エアコン暖房なしのデスクワーク防寒対策!買ってよかったものまとめ
ハクキンカイロの使い方 画像付きで詳しく解説
「ハクキンカイロが何かは理解した。では実際にどうやって使うのか?」といった疑問にお答えします。わかりやすく画像で説明しますね。
ハクキンカイロの利用に必要なもの一式
- ハクキンカイロ 本体
- ハクキンカイロ カバー
- ハクキンカイロ 注油器具(ピンク色)
ここまでの3点は「ハクキンカイロ」として1セットで同封されて販売されています。
- ベンジン
ベンジンは発熱の原料となるオイルです。ハクキンカイロ本体とは別売りのため、別途購入する必要があります。amazonなどの通販サイトで手に入りますよ。
- 点火用器具(ライターやチャッカマン)
ベンジンとプラチナを使った化学反応で発熱します。そのための接触反応を開始させる温度を与えるために使います。天火口が手元から離れたチャッカマンがおすすめです(ライターだと自分の手が熱くなる可能性があります)。百円均一で売っています。
必要なのは以上の5点になります。
ベンジンをこぼしてしまった時のために布巾もあるとよいです。ただベンジンは揮発性で直ぐに乾くので、少量なら放っておいても大丈夫です。
ハクキンカイロの利用方法 作業の流れ
実際にベンジンを入れて利用開始までの流れを動画・画像付きで詳しく解説していきます。
ハクキンカイロ公式による動画
使い方については動画を見てしまうのが一番早いです。
動画が見れない環境の人のために、画像で説明します。
1. ハクキンカイロ本体の上部フタを外す
本体から上部フタを外します。手で簡単に外れますよ。
フタ部分にクジャクをイメージさせる穴が開いていますね。この穴が通気口となっており、ベンジン燃焼時に発生する炭酸ガス・水の逃げ口となります。
2. ハクキンカイロの火口を外す
次に火口部分を外します。画像の人差し指・中指でつまんでいるのが火口部分です。中央の綿のようなところは触媒で、後でライターやチャッカマンにより熱を当てる場所になります。ガラス繊維と白銀で構成されている消耗部分です。指で触らないようにしましょう。
3. 注油カップを取り付ける
本体タンクの口に、注油カップ(ピンク色)の底部を挿しこみます。注油カップは本体と並行にして押し込みます。。
4. ベンジンを注ぐ
ベンジンを注油カップに注ぎます。慣れないうちはこぼさないように注意しましょう。この状態ではベンジンはまだ本体に流れていきません。カップに溜まっていきます。
5. ベンジンを本体に流し入れる
必要な量のベンジンがカップに溜まったら、カップを90度回転させて本体タンクと直角にします。こうすることでベンジンが本体タンクに流れていきます。
ベンジンを本体から溢れるくらい入れすぎないように注意しましょう。
ハクキンカイロ スタンダードであれば、カップ2杯分が限界です。
6. 注油カップを外して火口を取り付ける
注油カップからベンジンが全て本体タンクに流れたら注油カップを外します。次に火口・触媒部分を本体の口にセットしましょう。
7. 触媒に熱を与える
火口にチャッカマンで熱を与えます。画像中央の綿のような箇所です。イメージとしては1秒程度、さっとあぶる感じです。火を当てても燃え上がりませんので安心してください。長時間火を当てると痛んでしまうので注意しましょう。
8. 金属フタをして布製カバーに入れる。
火口に熱を加え終わったら本体上部に金属フタをして、布製カバーに入れて使います。30秒もしないうちに本体が温かくなってきますよ。
ハクキンカイロの具体的なおすすめ実用例
実際に私がおすすめするハクキンカイロの使い方を紹介します。
ズボンポケットに入れる
一番のお勧めはズボンの前ポケットに入れる使い方です。
太ももを流れる大動脈の近くにハクキンカイロがあることで温まった血流が全身に送られます。これで体全体が温かい状態になりますよ。(もちろん指先など露出した部分や末端部分は冷えやすいので別途手袋などの対策が必要です)
フットウォーマー・足ぽかクッションに入れて使う
足を突っ込んで体温をキープするフットウォーマー。ここにハクキンカイロをいれておくことで足元だけコタツ状態になります。冬場のデスクワークは足元が冷えるので効果が抜群ですよ!
ハクキンカイロをベルトに入れて使う
首・肩・背中・腰など、用途や目的によってカイロで温めたい場所が違いますよね。そのような時はカイロを入れることができるベルトがあると便利です。色々なタイプがありますが、下記の製品が作りもしっかりしていて色も落ち着いているのでおすすめします。
腰痛対策として、ベルトを使って腰部分にハクキンカイロを当てる人も多いです。
ハクキンカイロの種類について
ハクキンカイロはハクキンカイロ株式会社が販売している商品です。スタンダード、ジャイアント、ミニの3種類があります。
ハクキンカイロ、実は発売開始年は何と大正時代という歴史の長い商品。使い捨てカイロが登場するずっと前から使われ続けているロングセラー商品なのです。
スタンダード、ジャイアント、ミニの違いについて
名前の通り、大きさが違うので注油可能な量が違う、つまり最大保温時間が異なるということになります。他は同じです。
- ミニ 約18時間保温
- スタンダード 約24時間保温
- ジャイアント 約30時間保温
一番流通量の多いスタンダードを買っておけば間違いありません。
Zippo ハンディウォーマーについて
ハクキンカイロに似た商品でZippoのハンディウォーマーがあります。ハクキンカイロとほとんど同じです(追記:ハクキンカイロのOEM商品です)。デザインからZippoを選ぶ人もいます。
ただ、Zippoハンディウォーマーは注油がとてもやりにくい(ハクキンカイロと注油カップが違う)、火口の点火が難しいという口コミもあります。
ハクキンカイロの燃料 ベンジンについて
ハクキンカイロの燃料となるベンジンですが、専用ベンジンが販売されています。特に理由がなければ専用ベンジンを使いましょう。
ハクキンカイロの寿命について
ハクキンカイロ本体に寿命はありません。ただし化学反応を与える火口部分。ここは公式サイトによると性能維持のために1~2シーズン毎の交換が推奨されています(火口は交換パーツとして販売されています)。
火口の寿命が近づくと、点火してから温かくなるまで時間がかかる、全体的にぬるい・温度が高くないように感じられます。ハクキンカイロ自体の性能劣化を感じたら、火口の交換を検討しましょう。
私は火口を交換したこと無く4シーズン目になりますが問題無く使えています。ダメになったら交換するつもりです。
毎年冬になると大活躍の「ハクキンカイロ」。便利なのでもっと世間に広まってほしい!寒い季節は手放せないマストアイテムです。ぜひ使ってみて下さい。
以上、防寒対策に「ハクキンカイロ」!使い方やメリットを画像付きで詳しく解説...という話題でした。
ではまた (*´ω`)ノ
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