Google Map レーティング不正?発見のきっかけはiPhoneの故障
今年の夏の家族旅行の話。息子が水着のポケットにiPhone6を入れたまま海に入ってしまった。
やばい!と気づいた時は既に遅い。浸水時間は5秒程度だが、電源が入らなくなってしまった。
真水と違って海水なので塩分も含む。色々なパーツがやられている可能性が高い。1日経ったらバッテリーが膨らんだのか、タッチ面が浮き上がってしまっている。これはもうダメかもしれんね。
「素人が悩んでいても仕方がない。とにかく修理業者に見てもらおう!」と結論を出し、GoogleMapで近所の修理業者を検索してみた。
GoogleMapでレーティング・口コミを確認して見つけた違和感
「iPhone 修理 [地元名]」で検索をかけると、対応してくれそうな業者が見つかった。近場で修理依頼できそうだ。よかった。
ついでにその店舗のGoogleMap星評価・口コミをチェックしてみる。
なんと200人以上が口コミ投稿してレーティングは満点の5.0!
ええ?そんなことある??
私自身がGoogleMapのローカルガイドとして活動し、色々なお店の星評価・口コミ・写真投稿を行っている(現在レベル7後半)。
その経験から考えると、繁華街関連、飲食店、観光スポット、有名店でなければ、口コミが100件を超えることは少ないし、口コミ10件以上でレーティングが5.0だなんて信じられない。普通はもっと評価が分散される。
なんだか怪しいが、それは一旦置いておき、とにかくiPhoneを修理したい。
息子は壊れたiPhoneを持って店舗へ向かった。
Google Map高評価のカラクリ判明!店頭で星5と口コミを書くと料金割引
先に修理依頼したiPhone6の結論を書く。
完全復活ではないが、直った。カメラ・イヤホン・マイク、充電口はダメなまま。バッテリーや内部部品を交換して電源がつく、通信ができる状態まで復帰。このバッテリーが切れるまでの間に、新iPhoneを購入してデータ移行させること。バッテリーが切れたら終わり、という1度限りの使い捨て状態まで復帰した。
息子としてはLINEの引っ越しさえ無事にできれば良いので、一度限りの復活でも万々歳とのこと。すぐにiPhone XRを購入して、なんとかスマホの引っ越しが完了した。
話を修理業者とのやりとりに戻す。
息子から聞いた話なのだが、修理に必要なパーツの料金のやり取りをする際に、店員から値引きを持ちかけられたらしい。
値引きの条件は「GoogleMapでうちの店に星5と良い口コミを書く。それを確認してOKならパーツ代金を値引きする」というもの。
少しでも安く済ませたい息子は快諾。その場で星5と口コミを投稿し、値引きしてもらったとのこと。
「諦めかけていたスマホが直ったし、依頼されなくても評価点つけるなら星5だけどね」と息子は話していた。
最終的には本人が星5だと納得しているのだから良いのかもしれない。
けれど「修理結果に納得いかないから本当の気持ちは3.0くらいだけど、料金は安く済ませたいから5.0をつけた」という人もいるかもしれない。
こうやって星評価・レーティングが汚染されていくのだな...
真面目にGoogleローカルガイド活動をしているだけに複雑な気持ちになる。
値引きしたパーツの値段だって、最初から通常の価格に上乗せされているのかもしれない。素人客にはわかりっこないのだ。
MEO対策で値引きによるレーティングの強制 利用規約に違反しているのではないか
MEOとは Map Engine Optimization の略。
Googleマップ上で優位性を示す表示が行えれば営業する上で有利になるということだ。
本件について利用規約に違反していないか調べてみたが、わからなかった。
規約を確認すれば、今回のケースも問題ないのかもしれない。そのため現時点で一概に強く批判することはできない。
何か情報を持っている人は教えてほしいです (´・ω・`)
以上、GoogleMap 星評価・レーティングの闇を見た!実質的に店側が金で星5を買っている話...という話題でした。