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Amazonではプライムデーやブラックフライデー、サイバーマンデー等の他にも日常的にタイムセールを行うなど、かなり割引された価格で安く購入することが可能です。
セール時は「(セール前の)価格」「(セールの)価格」「割引された金額・割引率」が表示されますが、過去から現在までの価格推移がわかると判断材料が増えて嬉しいですよね。
本記事ではAmazon個別商品の過去から現在までの価格推移をグラフ表示してくれる便利なツール「Keepa」を紹介します。
- Webブラウザ拡張機能『keepa - Amazon Price Tracker』がAmazonの買物に便利
- Amazonの参考価格に気を付けろ!2017年に消費者庁から景品表示法違反(有利誤認)に基づく再発防止を求める措置命令が出ていた
Webブラウザ拡張機能『keepa - Amazon Price Tracker』がAmazonの買物に便利
今回紹介するKeepaはWebブラウザChromeの拡張機能として公開されています。
※PC上のChromeブラウザから使うことが前提です。
このプラグイン「Keepa」を導入するとどうなるかというと、Amazonの個別商品ページ内に過去からの価格推移を示したグラフが追加表示されるようになります。
具体的には下の画像のような形式で商品個別ページの中にグラフが追加表示されます。
Keepaの運営会社が商品別に価格推移データを記録しており、私たち利用者が現在見ている商品の価格推移データをグラフ化。ページ内に埋め込んでくれるわけですね。
グラフ上にマウスカーソルを載せるとツールチップでそのグラフの詳細情報を表示してくれます。
Keepaなら過去の価格やタイムセール実施時期などがわかる
上の画像の商品は「ダイソン 掃除機 コードレス Dyson V7 fluffy オンライン限定モデル SV11 FF OLB」の価格推移です。
グラフの期間は1週間、3ヶ月、1年、全期間など設定で変更が可能。
価格推移表を眺めることで「昨年末は4万円以上だったが、じわじわと値を下げてきている」「7月にタイムセールで29,800円まで値下げている」といった情報がわかります。
この結果から「7月のセールはきっとプライムデーだな。ということは12月のサイバーマンデーでも同様に29,800円まで値が下がるかもしれない。そこで買おう」と予想を立てることができます。
セール品は本当に安いのか?Keepaの価格変動履歴で不正な価格釣り上げもわかる
最近ではセールの直前に値段を高く設定し、セール期間中に値を下げることで大幅割引しているように見せかける悪徳販売業者なども増えてきました。また「参考価格」という謎の価格を表示することで割引率を大きく見せる手法も横行しています。
このような詐欺的な手口も、過去の価格推移がわかれば騙されることもありません。
参考価格はあてにならない。Keepaで割引率を高く見せる手口をみやぶれ!
試しにamazonで割引率が90%の商品を探してみました。そのうちの1つが上の画像のイヤホンです。
割引率はなんと98%OFF!参考価格が¥29,999円のところ¥605円で販売しています。捨て値状態ですね。価格だけ見るとめちゃくちゃお得に見えますが、本当にお得なのでしょうか。
Keepaで上記商品の価格推移を確認してみましょう。
3月に参考価格が¥29,999に設定されたまま変動がありません。
実際の価格も¥605円あたりでほぼ変動が無いですね。
※途中で一瞬だけ高く上がっている棒のようなものはノイズとして無視してよさそうです。
つまりこの商品、長い期間にわたり605円で販売している安いイヤホンに過ぎません。Amazonの参考価格って一体何なのでしょうか。調べてみました。
Amazonの参考価格に気を付けろ!2017年に消費者庁から景品表示法違反(有利誤認)に基づく再発防止を求める措置命令が出ていた
amazonの公式ヘルプに「参考価格」についての説明が記載されていました。
特別な表記がない限り、参考価格は、商品自体に表示されている価格など、メーカー、販売元や出品者が設定した希望小売価格または参考小売価格です。
出品者が「100万円で売れたらいいなあ」と希望して設定すれば、参考価格は100万円にすることだって可能なのです。これは危ないですね。実際の商品価値とは関係なく、やりたい放題が可能です。
更にこの参考価格について調べたところ、2017年に、消費者に誤解を与えるものだと消費者庁から再発防止措置命令が出ていたようです。以下、産経新聞からの記事から引用します。
商品ページで二重価格表示を行っていたとして、消費者庁は12月27日、アマゾンジャパンに対し、景品表示法違反(有利誤認)に基づき、再発防止を求める措置命令を出した。
消費者庁によれば、アマゾンジャパンは、取り扱っていた「クリアホルダー」「(自動車用)ブレーキフルード」「甘酒」の商品ページに「参考価格」を販売価格に併記していた。これら3商品の参考価格は、メーカーが一般消費者に提示する目的ではない価格だったり、メーカー希望小売価格よりも高く設定されたものだったりと、あたかもアマゾンジャパンの販売価格が安いかのように誤認するものだったという。
このように消費者庁から措置命令がでているのも関わらず、現在でも有利誤認になりそうな参考価格が表示されています。amazonは販売業者をコントロールしきれていないようですね。
自分の身は自分で守られねばなりません。
Keepaを賢く使って、自分にとって本当に安い買い物をしましょう!
以上、Amazon個別商品の過去からの価格推移を表示するプラグイン「Keepa」を導入して安く購入しよう...という話題でした。