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明石市長の暴言から学ぶこと 人が残酷になれるのは自分に正義があると思いこんでいる時だ

立ち退きが予定通り進まないことにキレた明石市長の暴言問題

兵庫県明石市長の暴言が話題になっている。

部下に「辞表出しても許さんぞ」「自分の家売れ」 明石市長の暴言詳報

明石市の国道2号の拡幅工事を巡り、土地建物の立ち退き交渉が上手く行かないことをに腹を立てた市長が担当職員に対して「(立ち退かない家に)火を付けてこい」「今から建物壊してこい。損害賠償を個人で負え。」「お前が金積め。お前ら1人ずつ1千万円出せ。」などと暴言を浴びせた音声が流出。

大きくニュースで取り上げられることとなった。

市長は自らの暴言を認めて謝罪。しかし辞任はせず次の市長選も出馬

泉市長は29日の記者会見で自らの暴言を認め、「自分自身の発言は許されず、深く反省している」と謝罪した。

【生音声】明石市長が暴言「火付けてこい」

暴言問題に関して謝罪したものの、市長は辞職に対しては否定した。4月の明石市長選にも候補の意向を示している。

明石市長の暴言は職員に対するパワハラなのではないか

朝の情報番組「スッキリ」では、この暴言を浴びせられた職員に対してインタービューを行った。

職員の話では「個人的にはパワハラだとは思っていない。音声にあった叱責の後に20分以上話し合って和解している」とのことだった。

真相・市長暴言も職員「パワハラではない」独自取材で意外な展開 日本テレビ【スッキリ】|JCCテレビすべて

パワーハラスメントの定義について

ここでパワ―ハラスメントの定義について改めて確認したい。

職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。

引用元 パワハラの定義|パワハラ基本情報|あかるい職場応援団 -職場のパワーハラスメント(パワハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト

今回の件では職務上の地位で優位な市長が暴言を吐いたが、これを受けた職員が「和解している」と述べている。つまり「業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」には当たらないと感じているということになる。

外部の第三者から見れば「いやいや、やはりパワハラだよあの発言は」と感じるかもしれないが、最終的には行為が行われた2者間の問題に帰結する。

※とはいえ、職員が公に「市長の行為はパラハラ」と言えない事情があり、飲みこんでしまった可能性も十分にある。認めてしまうと職場で働きにくくなるなど。これはパワハラの隠れた大きな問題だと思う。

ともかく、言葉の暴言で苦しんだことがある人から見れば市長への印象は最悪である。

 

部下の叱り方 暴言ダメ、絶対。

ここからは市長の暴言から少し離れて組織論的な話になる。

上司・マネージャである以上、部下を叱ることが必要になることがある。そのような場合は人前で叱らずにマンツーマンの場を設けること。そして重要なことは結果や行為に対して叱ることである。

ただし、暴言は別問題。どんなに腹を立てても個人に対して暴言を吐いてはいけない。暴言は市長自身のストレス発散にしかならない。言葉も立派な暴力になりうる。これは教員が生徒を殴ってはいけないことと似ている。

叱る目的は何か ストレス発散ではなく問題改善

そもそも叱る目的は何なのか。重要なことは問題を改善することである。上司であれば、部下から問題を聞きだして、解決するためのサポートを行うことが必要になる。

市長は「7年間、何しとってん。ふざけんな。何もしてへんやないか7年間。」と部下を叱ったが、逆に言えば上司として市長は7年間何をしていたのか、という話にもなる。国道の拡張工事は職員1人に丸投げせずにチーム全体で対応する問題であるはず。7年も経ってからブチ切れる?

長期プロジェクトの合間で進捗確認・問題点の修正を行う機会はいくらでもあったはず。常に随時PDCAを回しているだろうに。プロジェクトが上手く行かない責任は上司・マネージャにもあるのだ。

立ち退き対象住民や職員も明石市の市民

暴言が含まれる公開音声の後半で、市長がそもそも市民のためとも発言している。

「ここは人が死にました。角で女性が死んで、それがきっかけでこの事業は進んでいます。そんな中でぜひご協力いただきたい、と。ほんまに何のためにやっとる工事や、安全対策でしょ。あっこの角で人が巻き込まれて死んだわけでしょ。だから拡幅するんでしょ。(担当者)2人が行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ。市民の安全のためやろ、腹立ってんのわ。」「市民の安全のためやないか。言いたいのはそれや。そのためにしんどい仕事するんや、役所は」

言っていることは大変に立派で市民の安全のためである。その熱意が強いがために今回の暴言にも繋がったということで、市長に対して同情する一般からの声もある。

ただし、立ち退き対象住民も、職員も同様に守られるべき人間であることを忘れてはならない。市民の安全を優先するために、立ち退き対象住民や職員は雑に扱われて良いのか?

立ち退かない住民にも理由があるはず。

7年経って目標達成できない職員達にも、進行上の障害となる理由があるはず。

人が残酷になれるのは自分に正義があると思いこんでいる時

市長の考える強い想い・正義(市民の安全)のために、立ち退き対象住民や結果がなかなか出せない職員が暴言・暴行のターゲットになって良いはずはない。

時に強い想いから感情爆発が起こり対人関係トラブルにつながる人がいる。上司・マネージャである以上、感情のコントロールには十分に気を付けたい。

※仕事内容にもよるが、ソフトウェアエンジニアのような潰しが効く・他の会社でもすぐに働き口が見つかるような職種の人間に暴言を吐いたらすぐに辞めていく。個人的な実体験だが、社長の暴言で止めていくメンバーを何人も見てきた。

 

以上、明石市長の暴言から学ぶこと 人が残酷になれるのは自分に正義があると思いこんでいる時だ...という話題でした。

ではまた (*´ω`)ノ