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「ルンバの調子が悪くなった。充電しても動き出すと直ぐに止まってしまう。ルンバの寿命なのかしら?どうしたらいいの?」
本記事ではルンバのバッテリーについて情報をまとめました。
バッテリーの外し方は?交換するために純製品と互換品どちらを選ぶべきか?バッテリーの値段は?バッテリーの寿命は?
気になる質問に答えます。
- ルンバのバッテリーは自分で交換が可能
- ルンバ 機種別 バッテリー寿命について
- ルンバ バッテリーの選び方。おすすめは純正か純正以外の互換性か?
- ルンバ バッテリー外し方・交換の手順について
- ルンバ自体の掃除・メンテナンスについて
- 使い古したバッテリーの廃棄方法(リサイクル)について
我が家の掃除で大活躍をしているiRobot社のロボット掃除機ルンバ。2014年製のルンバ880を愛用しています。
先日、妻から相談がありました。

しっかり充電させたはずのルンバをスタートさせると直ぐ止まってしまう。壊れたのかなあ?
色々と推測してWEBで情報を集めたところ、ルンバの充電式バッテリーの寿命なのでは?という結論に至りました。
具体的にバッテリーに寿命が来るとどうなるかというと「充電させているにも関わらず、蓄電できなくなる。つまり充電できない」ということです。
ルンバのバッテリー寿命はニッケル水素電池の場合は約3年程度、リチウムイオン電池の場合は約6年です。※利用頻度により差があります
寿命が来た場合はバッテリーを交換する必要があります。
ルンバのバッテリーは自分で交換が可能
意外と知られていませんが、ルンバの充電式バッテリーは交換可能です。公式サイトやamazon・楽天などから取り寄せて、自分で交換することができます。
製品・型番によってバッテリー形状や種類が異なりますので購入の際は注意が必要です。バッテリー選びの注意点・ポイントについて順に解説します。
ルンバのバッテリーで使われる「リチウム水素」「ニッケルイオン」の違いについて
ルンバのバッテリー交換の前に、ルンバの機種別に利用されているバッテリーについて説明しますね。
ルンバで利用されている充電式バッテリーは2種類あります「ニッケル水素」と「リチウムイオン」です。この形式によってバッテリーの寿命、特徴が異なります。
iRobot社の正規品を例に挙げます。下の図をご覧ください。
中央にある青色の製品が「ニッケル水素」のバッテリー、両側の緑色の製品が「リチウムイオン」のバッテリーです。
2015年以前に発売された古いタイプのルンバには、中央青色のニッケル水素電池が搭載されています。
2015年以降に発売された新しいタイプのルンバにはリチウムイオン電池が搭載されるようになりました。リチウムの方が性能が良いからでしょう。
右側緑色のリチウムイオンは近年販売されたi7+、i7、i3、e5に対応した製品です。新型から形状が変わったようです。
ニッケル水素バッテリーの特徴
- 寿命は約3年
- 自己放電しやすい
- 価格は安い
リチウムイオンバッテリーの特徴
- 寿命は約6年
- 自己放電しにくい
- 価格は若干高め
「自己放電」については聞きなれない人が多いと思います。ザックリと解説しますね。
バッテリーの自己放電とは何か?
自己放電とは「ルンバを動作させなくても時間が経つだけで自然と電池が減る」という現象です。電池の中でもニッケル水素は特に自己放電しやすいことで有名。
ルンバを使わない時にホームの電源を抜いて放置してしまうと、バッテリー内の電池が自然と減り、次に使いたいときは残量ゼロ。また充電からやりなおし、ということになった人は多いのではないでしょうか。
そのため、ニッケル水素の場合は「ルンバを定期的に使用」「使わないときも常にホームで充電させておく」ということが必要になります。
ルンバ 機種別 バッテリー寿命について
機種別バッテリー種類の対応状況は以下になります。
機種番号はルンバの裏側に書かれている3桁の番号です。
ニッケル水素電池が初期搭載されたルンバ(バッテリー寿命 約3年)
- ルンバ800シリーズ(880、871、870)
- ルンバ700シリーズ(780、770、760)
- ルンバ600シリーズ(654、630、629、626、625、624、623、622、621、620)
- ルンバ500シリーズ(577、570、539、538、537、536、530、527、525、510)
リチウムイオン電池が初期搭載されたルンバ(バッテリー寿命 約6年)
- ルンバiシリーズ(i7、i7+)
- ルンバeシリーズ(e5)
- ルンバ900シリーズ(985、980、961、960)
- ルンバ800シリーズ(890、891、892、893、885、876、875)
- ルンバ600シリーズ(690、680、643、641、631、628、627)
我が家のルンバは880。購入してから丁度3年くらい経つタイミングで寿命となりました。
リチウムイオンが初期搭載された製品は2015年からの発売ですので、これら製品のバッテリーが切れるのは2021年頃。もう少し先ですね。
ルンバ バッテリーの選び方。おすすめは純正か純正以外の互換性か?
Amazonで「ルンバ バッテリー」を検索すると
- iRobot社が販売するルンバ純正バッテリー
- 他メーカーが販売するルンバと互換性が有るバッテリー
上記2タイプが販売されていました。気になるのは値段と性能ですよね。
バッテリー 純正品の値段、互換品の値段
純正品バッテリーの値段は1万円を越えます。
正直な感想を述べると、高いですね…
一方、互換性バッテリーの値段は3千円台から2千円台の価格帯で収まっています。
互換品は対応するルンバの型番、ニッケル水素かリチウムイオンか、といった違いがあります。購入前に良くチェックしてください。
ルンバ バッテリーおすすめは純正品・純正か
保証などを考えると純正品の購入がおすすめです。対応したルンバの型番を確認した上で購入して下さい。
iRobot社 公式サイトの画像を引用しました。2015年以前のルンバ製品の場合、純正品は iRobot XLifeバッテリー(ニッケル水素)一択となるようです。リチウムは形状が合わないので選べないですね。
互換品でトラブルが起きた時の手間を考えるなら最初から純正品を購入しましょう。
ルンバ バッテリーの交換 互換品を選ぶケース
我が家ではプリンタのインクと同じ感覚で、安くて互換性あるバッテリーをチョイスしました。色々とクチコミを読みましたが評判も悪くないみたいですので。
「自己放電が嫌だ、長持ちさせたい、」という人はニッケル水素製品ではなくリチウムイオン製品を選んでください。
純正を選ばない場合は何か問題発生しても全て自己責任ということに注意しましょう。
互換品のメーカーは聞いたことのない会社ばかりで不安が残ります… 口コミを参考にして自己判断して下さい
ルンバ本体の買い替えを検討するのも有り
正規品のバッテリーで1万円を出すならば、5万円台で販売されている機種「ルンバe5」に乗り換えることを検討するのも良いでしょう。
2015年以前の商品と比べると総合的に能力は向上しています。
ルンバ バッテリー外し方・交換の手順について
ルンバを裏返してバッテリーを外し、新しいバッテリーに交換を行います。
ネジ回しが必要になりますので用意してください。
※ローラーなどにゴミが絡まっている場合は清掃しましょう。清掃方法は後述します。
ルンバのバッテリー交換手順は以下の流れとなります。
- ネジ止めされている部分をプラスドライバーで開ける
- 中からバッテリーを取りだす
- 新しいバッテリーを入れる
- 再びフタを閉めてネジを締める。
- バッテリーを入れ替える時に「ピポピポ」っとルンバが軽く鳴く
- 時計設定などは初期化されてしまうので設定しなおす
以上になります。
以上で見事に我が家のルンバはよみがえりました。
次の3年後は購入から6年が経つことになるので、ルンバそのものを新型に買い替えているかもしれません。技術進歩に期待したいところです。
ルンバ自体の掃除・メンテナンスについて
ルンバの電池・バッテリーを交換するためには、本体をひっくり返す必要がありますが、吸い込み口のローラーなどにたくさんの糸くずや髪の毛が絡まっていることに気が付く人も多いはず。
ダスト容器は定期的にメンテするけど、ルンバ自体をひっくり返してのチェックは普段なかなか行わないですよね。良い機会なのでルンバ自体の掃除をしましょう。
メンテ方法は公式サイトに詳しく書いてあります。
吸い込み口のローラー「エクストラクター」にはゴミが絡まりやすい
ゴミを吸い込む入口で回っている2本のローラー部分を「エクストラクター」と呼びます。このローラー部分にゴミが絡まりやすいのでご注意ください。
公式サイトの指示通りにフレームを外すとローラー自体も外れます。
しっかりゴミをとりましょう。スムーズに動作できないと無駄に電気を消耗することになりますよ。
※すっごいゴミがからまってました... 気がつかなくてごめんねルンバ
前輪部もチェック!ゴミが絡まっていると床を傷つける可能性が!
意外と見逃しがちな前輪部分。ここも軸・シャフト部分にゴミが絡まりやすいので注意。本体から引っ張りだして、軸・シャフト部分の糸くずを取りましょう
使い古したバッテリーの廃棄方法(リサイクル)について
「交換したはいいけど、この使えなくなったバッテリー、どうすればいいの?」
当然の疑問ですよね。
ルンバのバッテリーにはリサイクルマークがついてます。「Ni-MH」と書かれた部分がリサイクルマークに該当します。「Ni-MH」は「ニッケル水素電池」のリサイクルマークを意味しています。
このリサイクルマーク付きの電池は通常の乾電池・ボタン電池のように簡単に捨てることができません!
地域で指定されたリサイクル電池回収ボックスに捨てる必要があるのです。
リサイクル電池の詳細については電池工業会のページをご覧ください。
処理方法とリサイクル:小型充電式電池のリサイクル|一般社団法人 電池工業会
追記: バッテリーのリサイクルについて別記事に詳しく書きました。
ご自身の暮らす地域内でバッテリーを回収しているお店(電気店やスーパーマーケット)があるはずです。その店内にリサイクルボックスがありますので、不要となったバッテリーを出してください。下のリンク先記事に、近くのリサイクルボックスを探す手順が記載されています。
この記事がルンバのバッテリー交換や不調で困っている人のお役に立てれば光栄です。
以上、ルンバのバッテリー交換レポート【バッテリーの寿命は3年程度】...という話題でした。
ではまた (*´ω`)ノ
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